他責思考の恐怖 - ひとつふたつ

イントロ
結婚したい女性がいた。
その人は当時20代後半
美肌・美髪で笑顔が眩しい
一緒に遊びにいく約束の日はいつも
手作りのおやつをわざわざ作って持ってきてくれた
そんな女子らしい女子だった。
そして彼女はとてもモテた。
笑顔でキャッキャ笑いつつも
ときどき出てくる小さな悩み相談
「こんなことあなたにしか言えない・・・」
男性としてはその小さな悩みを
「僕が解決してあげたい!」と
それで見事男性の心は彼女のものに。
そんな彼女の悩みの種は両親だった。
いわゆる過干渉するご両親だったらしい。
「一人暮らしがしたいのだけれど
親が反対してさせてくれない・・・」
「この服を買いたいのだけれど
勝手に買ってくると怒られちゃう・・・」
残念ながら私は彼女には同調できなかった。
それもあり疎遠になったのだけれど
一応彼女の知人である私に
何人かの男性から相談があった。
「彼女を自由にさせたいのだけれど
どうしたらいいのか・・・」
私は決まってこう言っていた
「彼女が変わらないと始まらない」
彼女の怖いところ
彼女と疎遠になった大きな理由は
私を原因にしてご両親を怒らせたからだ。
「一人暮らししたいなら
一人暮らししたいって言えばいいじゃない」
「この服が買いたいなら買えばいいじゃない」
別に自分がやりたいって思うなら
そのまま実行すればいいだけだと
20代後半にもなっているなら
それくらい自分で判断すればいいのでは?
と思っていたのだが・・・
それを彼女は
「ときちゃんにそう言えって言われた」とご両親に言い
見事、私が彼女のご両親に叱られた・・・。
もうすぐ30にもなる私がよそのご両親に怒られるという
なんともショッキングなエピソード。
(私の母にそのことを愚痴ったら
母は笑っていました。笑)
その日から私は他責思考の人とは関わらないようにしている。
「〇〇のせいで私はこんなに不幸なの」
と相談する女子は一定の男子の
助けてあげなきゃ!とヒーロー心をくすぐる。
しかしこういった他責思考は人を不幸にする。
他責思考にならないこと
何かのせいにして生きるのは楽だ。
自分の判断ではないから、
責任を取る必要がない。
彼女に惚れた男性陣は彼女を自由にするべく
彼らなりに尽力するが
結果彼女は
「私はそんなの望んでいない」
「彼が勝手にやったこと」
と言い彼らの努力を突き放した。
それなのに周りには
「結婚したい」と言っているそうだけれど。
1年後、彼女から連絡があった。
「久しぶり。」
どうやら友達もいなくなったようだ。
「お母さんがあの子と付き合うのやめろって言った」
「お母さんがときちゃんに連絡してみたらって言った」
私は正直に
「一度でいいから能動的に動いてみたら?」
と言ってみた。
それがちゃんと伝わっているのかはもうわからない。
主語が自分じゃない人には気をつけてほしい。
そしてあなたの主語はあなたであってほしい。
自分のことは自分にしかわからない
ちゃんと精神が自立している
=他責思考でない人が結婚に向いている。